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2012年12月27日木曜日

内々(うつつ)神社・弥勒(みろく)山・大谷山・道樹(どうず)山~定光寺

2012年12月27日(木)
天気:快晴 気温:不明(山の上では日中でも氷が溶けない状態)
所要時間:約6時間(内々神社奥の院参拝、定光寺のロッククライミング練習場立寄りを含む)
総歩行距離:約15km(同上)

 毎年、年末の混雑を避けてクリスマス後に愛知県春日井市に帰省しています。両親の墓参りと一人暮らしの弟の様子を見に行きます。今回、弟は風邪を引いているせいか、近所付き合いで嫌な事が有ったみたいなのか荒れていましたが、好きな物を腹いっぱい食べさせたら落ち着いた様です。帰省の最終日には東海自然歩道を内々神社から定光寺まで歩いて、故郷の自然を満喫していやな事を忘れます。

<訂正記事>
2013.01.27 カンアオイの花を追加

1.今回の行程と地図

 今回のルートはJRの定光寺駅から東海自然歩道に入って内々神社からバスでJRの高蔵寺駅まで戻る方法と、その逆回りのルートが有ります。内々神社から高蔵寺へのバスは本数が少なく、JRは1時間に2本程度有りますので、帰りの事を考えて逆回りルートにします。帰りに乗り遅れても定光寺で最悪30分待ちで済みます。
 途中で何か有った場合は、道樹山から植物園へ下りれば、そこから高蔵寺駅北口行きのバスが有ります。


<バス移動>
JR高蔵寺駅北口 8:11発の始発バス、3番乗り場・・・名鉄バス時刻表へのリンク
  ↓名鉄バス移動
内々(うつつ)神社バス停 8:43着実績・・・「内々神社入口」で降車ボタンをうっかり間違えて押してしまいました。 しかし、ここはまだ一つ手前で、内々神社の終点まで行きます。



「内々神社」バス停

乗ってきた名鉄バスで、転回場で高蔵寺方面を向いています。
今年7月に来た時は、お馴染みの赤いラインのバスでしたが、今回は塗装が変わっていました。

終点まで乗ったのは私一人でした。
バス停のあたりにはお店は見当たりません。








バス停から少し先の方に行くと自動販売機が有る
このルートにはこの先水場等は玉野園地まで有りませんので、ここが最後の調達場所となります。
私は高蔵寺駅のコンビニで暖かいお茶350mlを1本を買ったのでパスします。
今の時期はこれで間に合いました(予備の水は1本持参している)が、夏場は2Lでも足らず、最後は玉野園地の飲料水の所まで我慢しました。






< 内々(うつつ)神社と奥の院参拝>
内々神社参拝

内々神社

バス停から先の方に少し行くと、内々神社が有ります。並んで右側には内津妙見寺が有ります。
黄色いセンターラインの方へ進むと東海自然歩道の定光寺方面入口です。

左の道を行くと、直ぐに公衆トイレが有ります。
この先玉野園地までトイレは有りません。(但し、道樹山から細野キャンプ場に1km行くと水洗トイレが有るそうですが、戻るのにまた1km登りです)
今回は、本殿の彫刻を見てから、庭園を鑑賞し、奥の院へ行ってみる事にしました。
内々神社の詳細は後の写真集に掲載します。



内々神社由来・・・春日井市のHPより
 内々神社は、「延喜式神名帳」にも記載されている由緒ある神社です。日本武尊の伝説と深い関係があります。主祭神は尾張氏の祖建稲種命(たけいなだねのみこと)であり、これに日本武尊、宮簀姫命(みやずひめのみこと)を配しています。

 昔から武将の尊崇が厚く、豊臣秀吉の朝鮮役にも戦勝を祈願して、この社頭から軍船用の帆柱を伐り出したといわれています。また、篠木荘33ヶ村の総鎮守でもありました。神社と密接な関係にある妙見寺は、室町時代初期に天台宗密蔵院開山慈妙上人によって開創されました。


内々神社と日本武尊

 この解説に「西側の街道に沿った谷川の右側に細い踏み分け道が有り・・・見るからに恐ろしい様な鉄梯子を登ると、洞窟の中に有る奥の院にお参りする事ができます。」と有ります。興味をそそられて行ってみる事にします。

  ↓
内々神社奥の院参拝
奥の院入口
上の解説板の通りにかなり歩いていったら、やっと入口にたどりつきました。
途中、国道19号の下をくぐって、そこまでの距離の倍くらい先までの所です。

かなり急な階段を登って行きます。










奥の院
土足禁止なので、靴を脱いで上がってお参りしました。

ここから更に奥に道が続いており、行ってみたら小さな祠が有り、その先も行かれそうでした。たぶん方角的に内津展望台に行けそうでしたが、間違って時間を浪費するといけないので、ここは登山の基本通りに戻る事にします。








<東海自然歩道へ出発>・・・時刻は参考で、マイペースでゆっくり歩いた実績です
東海自然歩道春日井コース案内板
写真をクリックすると大きいサイズで表示します















全体地図 1.32MB
赤の線が今回歩いた経路のGPSログです。また、赤字は私が後から追記したものです。




「この背景地図等データは、国土地理院の電子国土Webシステムから配信されたものである。」



























内々神社・内津妙見寺 9:45出発
内津妙見寺
















  ↓
国道19号分岐を直進
T字路を右折












  ↓
内津峠 10:00
内津峠看板
らせん階段を登る


やがて、らせん階段を登る標識が有ります。車道をぐるっと回っても行けますが、指示に従い準備運動も兼ねて階段を登ります。











「標識道樹山 3.3km 1:30」 10:07通過
  ↓
東海自然歩道春日井コース 定光寺道樹山方面入口 10:11
定光寺・道樹山方面入口
ここまでは車道でしたが、この階段を登って山の中に入って行きます。














マムシとスズメバチ注意の看板
以前は熊注意も有りましたが、その看板は無くなっていました。

先の方には、外之原町などでイノシシ出没の注意看板が有りました。イノシシもキバにやられると生命の危険が有るそうです。今年は茨城県でイノシシに3回遭遇して、うち1回はあと少しで衝突するところでした。

ハチも場合によっては危険な状態になるので要注意です。スズメバチの巣を知らずに蹴飛ばしてしまい襲われた人の話を聞いた事を思い出しました。


   ↓
「標識 道樹山 2.8km 1:30」 10:15通過・・・前の標識では3.3kmで1:30だったけど?
   ↓
「標識 弥勒山 1.4km 40分」 10:17通過
  ↓
みろく休憩所への分岐 10:55通過/廿原(つづはら)への分岐 10:56通過
  ↓
弥勒山 437m 11:01着 「標識 道樹山まで 1.4km 45分、内津峠2.1km 50分」
          山頂で休憩 11:01~11:11

弥勒山の山頂
左に少し屋根が見えるのが休憩所です。

途中標識のコースタイム40分のところ実績44分で到着です。


遠くの雪を被った山々がきれいに見えました。後ろの写真集のコーナーで動画で紹介。







 
  ↓
大谷山 425m 11:27
ここは見晴らしが良くありません。













  ↓
道樹山 429m 11:47(最初の標識1:30のところ休憩時間を除くと実績1:30)
道樹山の社
道樹山の解説板











また、トイレ案内の看板には、この先1kmに細野キャンプ場水洗トイレが有ると書かれています。

「標識 桧峠 0.9km 25分」 11:47通過
  ↓
三角点 12:01・・・下の地図はクリックすると拡大表示されます
道樹山の三角点と地図上の位置
道樹山の三角点は、山頂429mから少し東に行った標高416.3mの地点に有ります。
登山道脇にかなり古い三角点の杭が有りますが良く見ないと分かりません。写真を大きくして見て三角点の消えかかった文字が読めます。

「この背景地図等データは、国土地理院の電子国土Webシステムから配信されたものである。」


  ↓
標識 桧峠 0.6km 15分、道樹山 0.3km 10分」 12:03通過
  ↓
途中で昼食 12:03~23(20分間)
  ↓
桧峠 12:40(コースタイム25分のところ昼食時間を除いて33分で到着)
階段を下りると桧峠
階段を下りて振り返ったところです。
外之原林道と標識に書かれている方(写真では振り返っているので左だが、定光寺の方を向いていれば右折)へ車道を暫く歩きます。












  ↓
「標識 定光寺 4.8km 2:20」12:46
左側の木の橋を渡って再び山道に入る
右側に標識が、左側に木の橋が有るので、木の橋を渡って再び山道に入ります。













  ↓
三角点 380.6m 13:18
こちらの三角点は目立ちます。













  ↓
「標識 定光寺 3.6km 1:10分/道樹山 2.5km 50分(1:20と誰かが書き換え)」
  ↓
「標識 玉野園地 2.3km 45分」 13:35
  ↓
「標識 定光寺駅 3.0km 55分」
  ↓
「標識 玉野園地 2.1km 45分/道樹山 3.6km 1:40」
  ↓
「標識 定光寺駅 2.5km 50分」 13:46
  ↓
「標識 定光寺駅 2.4km 1:10」 13:47
  ↓
「標識 定光寺駅 1.1km 20分」 14:18
  ↓
玉野園地 水飲み場とトイレ有り
  小休憩 14:22~14:32(10分間)・・・途中標識で45分のところ47分で到着

御嶽神社
玉野園地休憩所
静かで誰も居ませんでした。
御嶽神社も有ります。








  ↓
休憩所 水飲み場有り 14:33
  ↓
「標識 定光寺駅 0.5km 10分」 14:37
  ↓
ロッククライミング練習場立寄り14:39~14:46(7分間)

ロッククライミング練習場
JRのガード下をくぐる
残念ながら無人で練習風景は見られませんでした。

この先、JRのガード下をくぐると東海自然歩道定光寺ゲートです。




 ↓
東海自然歩道定光寺ゲート 14:50
この先、今は廃墟となった千歳楼(国際観光旅館)の横を通って定光寺駅に行きます。

千歳楼(今は廃墟)
東海自然歩道定光寺ゲート



JR定光寺駅着 14:58(途中標識で2:20のところ2:45で到着・・・寄り道と休憩の時間を除く)
無事定光寺駅に到着しました。この駅は子供の頃の記憶だと、木造ですごい迫力のある駅だった様な気がします。

この手前右側に唯一のお店「鉱物・喫茶 玉川屋」が有るのですが、今日は残念ながら臨時休業でした。いつもはこの店でコーヒーを飲みながら電車待ちをします。







2.写真集
<内々神社>

内々(うつつ)神社


















内々すべらずの松
松と百日紅(さるすべり)が一体となっている珍しい木で、地元では「すべらずの松」と名付けて大切にしています。受験シーズンには多くの受験生で賑わっています。(春日井市のHPより)











内々神社本殿の彫刻









権現造りの社殿は、江戸末期・名工立川一族により造られた(春日井市のHPより)



















廻遊式林泉型の庭園









夢窓国師作といわれています。(春日井市のHPより)
Wikipediaによると、京都の苔寺や天龍寺を設計した人ですね。どうりでこの庭を初めて見た時は、京都の寺を思い出しました。今日は寒いので、池には氷が張っています。庭園散策路には句碑も有ります。

鶉衣「内津草」の小道
俳句・短歌募集












庭園の東側には横井也有の道中記「内津草」の小道が有ります。


<内々神社奥の院>

裏から見る内々神社
庭園の散策路を奥に進むと、奥の院への道に通じています。

古事記岩
少し進むと古事記岩が有ります。








奥の院への急階段
新設された鉄の階段












内々神社奥の院









「見るからにおそろしいような鉄梯子」は近代的な鉄階段に改装されていました。残念でした。

奥の院から見る崖












<弥勒山からの眺め 動画>西側(名古屋方面)


<弥勒山からの眺め 動画>東側(多治見方面)


<弥勒山の紹介>



<出会えた花>
カンアオイ
この時期に咲いている花があるのですね。
後で調べて中央部に半分くらい葉に隠れて花が咲いているのが分かりました。














以上です。長い間おつきあい下さって有り難うございました。

このルートは、階段登りが何箇所も有り、登り下りを何度も繰り返しますが、1日で歩くには丁度良い距離です。帰省した最後の日にはここを歩いてから茨城まで戻ります。帰りの新幹線で飲むビールが美味しいです。
そのうち、定光寺から岩屋堂のルートも歩いてみたいと思っています。

  

2012年12月10日月曜日

宝篋山(ほうきょうさん)新寺コース・山口コース(2)と小町の里・朝日峠

2012年12月10日(月)
天気:晴れ 気温:1℃(9:00 山口臨時駐車場にて)/7℃(14:10 同左)
        山口臨時駐車場に着いたら、水溜りに氷が張って風が冷たかった。
所要時間:4時間54分(宝篋山のみで、昼食35分、小休憩、花探索・撮影時間を含む)
総歩行距離:7.6km(宝篋山のみ)


 今日は、宝篋山で唯一登った事の無い新寺コースを登り、下りは山口コース(2)で下る事にしました。防寒対策を整えて7時半に-1℃の冷え込む自宅を私達夫婦とSra.Yの3名で出発しました。

<本日のコース>
 詳細は以下リンクのつくば市発行の宝篋山ハイキングマップが参考になります。
 ハイキングマップの番号と標識の番号が一致して、現在位置が分かります。
宝篋山ハイキングマップ つくば市

 新寺・山口コースの起点となる臨時駐車場に駐車します。この駐車場にトイレ等は有りませんが、手前の筑波総合体育館(大池公園)のグランドにトイレが有り、利用できます。駐車場やその先には水場や自動販売機等何も有りませんので、国道125号のコンビニで昼食は調達しました。
 山頂から少し下った広場にはバイオトイレと簡易トイレが各1有ります。


臨時駐車場を新寺コースへ出発 9:03
  ↓
新寺コース①                     正面に宝篋山を見ながら池の横を進む









臨時駐車場から筑波総合体育館の方に少し戻った所のゴミステーションにこの表示が有ります。ここは右の新寺コースの方へ。



新寺コース⑧                                 新寺コース⑰


池の横を通り過ぎた所で山口コース(2)との分岐が有ります(左の写真)。ここは右へ。暫くして⑰の標識が有ります。番号が⑰に飛ぶのは⑧までは山口コース(2)と共通の為です。



新寺コース⑱ あれーどっちかな? 9:21








電柱の下の方に右の写真の標識が有りました。
道路を歩く所は山から離れない方向です。




新寺コース⑲










左折した後は、民家の玄関前を通って右折します。





ここからは山の中へ  9:24                    新寺コース⑳ 山道に入ります




















山道                                       急坂









案内書を見てもっと凄い所かと思っていましたが、整備された道で、里山の自然が残っています。



沢を渡る21 10:16















山口コース(2)と合流⑭ 10:27                      山口コース(2)⑮















小田城コースと合流⑯ 10:57                         11:07









右へ行くと「おみざらし」です。おみざらしって何でしょう?行ってみてのお楽しみ。今回はパスして山頂0.2kmの方へ。



  ↓
宝篋山(ほうきょうさん) 山頂461m

山頂に到着 11:24(登り所要2:21)                  宝篋印塔(ほうきょういんとう)









Wikipediaによると宝篋印塔は鎌倉時代中期頃の建立とされて、宝篋山の名前の由来となったそうです。




山頂のベンチで昼食・休憩 11:24~11:59(35分間)
冷たい風が強いので、なるべく風の来ない所で昼食にします。

ベンチが増設されましたが、最近は登る人が増えて平日でも前回は岩の上で昼食となりました。今回は時間が早かったので、テーブル付に座れました。









下りは山口コース(2)へ 11:59発・・・山口コース(2)は迷う事も無いので詳細省略します
  ↓
山頂下のトイレ
  ↓
小田城、山口コース(2)・新寺コース方面へ
  ↓
小田城と山口コース(2)・新寺コース分岐⑯
  ↓
山口コース(2)と新寺コース分岐⑭ 12:52

途中に有る山口コース(1)との連絡道分岐⑪ 13:23















山口コース(2)から筑波山を望む














  ↓
臨時駐車場に戻り 13:58(下り所要1:59)
風が強く気温7℃で寒いので、この後は車で近くをドライブする事にしました。


以下は車移動
  ↓
小町の里
残念ながら月曜日は観光施設やお店は定休日でした。

また、昔訪れた事の有る小野小町の墓も、現在は見学はご遠慮下さいとの表示で、入口から眺めただけで終わりました。

小町の里の紹介HPはこちら








小町の里の水車










 





 ↓
表筑波スカイラインに入り朝日峠へ

朝日峠から望むスカイツリーと都内のビル群
48倍(光学12倍xデジタルズーム4倍)で撮影。

強い風でもやが吹き飛ばされて都心方面がよく見えてきました。








 




 ↓
表筑波スカイラインを筑波山へドライブ
  ↓
帰宅

帰り道で見た富士山
何十年も前ですが、茨城に転勤したての頃は、道に迷ったらこの富士山を方角の目印に帰ったものです。














<出会えた花や実>

アキノキリンソウ
残り花です。














アメリカイヌホオズキ                          アメリカイヌホオズキの実















キツネノマゴ                        コウヤボウキ




















コクランの種                       タチツボスミレ




















ノゲシ                                  ハキダメギク




















ハコベ                            フユイチゴの実
















ミヤマウズラの種                     ヤブコウジの実



















新寺コースは思ったほどきつくなく里山の自然が残っているので、また花の季節に行ってみたくなりました。

Fin